ビンス・リー事件は、2008年にカナダで起きた事件になる。
グレイハウンドバス事件は、別名がビンス・リー事件と呼ばれているのだ。
被害者も加害者も実在し、裁判記録もきちんとある事件…。
精神的かつ猟奇的、そして「その後も起きた怪異」が結びついた実話ベースの最恐ヒトコワ事件になっている!
今回は、なぜ“神の声”で事件が起きたのか?ビンス・リー事件の真実と闇に迫る!について紹介しよう。
事件の詳細とは
事件概要を紹介する前に、事件概要を以下にまとめた。
日時 | 2008年7月30日 |
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場所 | カナダ・マニトバ州を走行中のグレイハウンド長距離バス |
被害者 | ティム・マクリーン(当時22歳) |
加害者 | ビンス・リー(中国出身のカナダ市民) |
上記の内容を踏まえて、事件の詳細を紹介していこうと思う。
バスの移動中に…
ティム・マクリーンは、仕事帰りに長距離バスに乗車していたところから始まる。
ティムはごく普通の青年で、バスの中でも静かに座り、音楽を聴いていたという。
途中の停留所から乗ってきたのが、ビンス・リーなのだ!
ビンス・リーは無言でバスに乗り込んで少しの間、別の座席に座っていたが、やがてティムの横に移動した。

乗客の証言では、特に不審な様子はなかったって言ってるらしいよ!
突然の襲撃
バスが走行中、乗客がうたた寝していた時…。
突然、ビンスがティムにナイフで襲いかかり、何度も何度も刺したのだという。
運転手や他の乗客たちは悲鳴をあげてバスを止め、その場を後にしたのだ!
しかしビンスは逃げずに車内に残って、車内に残ってティムの遺体を切断し、首を切り落としてしまった…。
さらに、ティムの一部を食べていたという証言もある。



実際に遺体の一部が見つかってないんだって…!
警察に取り押さえられた後、ビンスはこう語ったという。
神の声がした…彼を倒せと言われたのだ!
後にビンスは統合失調症と診断され、無罪ではないが刑事責任能力なしとされて強制入院になった。
事件のその後に起きた怪異
この事件はカナダ全土に衝撃を与え「人間がここまで残酷になれるのか」と話題になった。
ただ、それだけでは終わらない…
バスの中で起こる怪異情報もあるので、もう少し深く紹介しよう!
バスの怪異は?
事件後、問題のバスは廃車になったのだが、処理される前に保管されたガレージ内で以下の内容が報告されている。
- 誰もいないはずのバスから足音やすすり泣き
- 人影のようなものが動いている
- 夜中にアラームが鳴りっぱなし
などの報告が相次ぎ、最終的に解体されて処分になったという話もある。
足音やすすり泣きはティムのものだと言われており、廃車になる前は献花台も置かれてたのだという。



悲しい事件だったんだね…
この事件の怖い理由とは
この事件の怖いところは、以下にまとめてみた。
- 突然、理由もなく狙われる恐怖
- 精神病による“声が聞こえた”系の現実の恐怖
- 食人行為という人間の理性を超えた凶行
- その後の怪異報告が心霊と結びついていること
これらは、よく作り込まれている映画によく出てくるが、実際に行われると怖いと感じる人がほとんどだろう。
精神疾患を抱えた人は「幻覚」や「幻聴」などが見えたり聞こえたりするので、犯行を犯してしまう人もいるのだとか…。



カニバリズムという言葉もあるので、この話はおいおい紹介しよう。
ビンス・リーのその後
ビンス・リー事件を紹介してきたが、ビンス・リーが今どうなっているのか気になる読者の方もいるのではないだろうか?
社会復帰できているのか、どうしているのか調べてきたので、一緒に見ていこう。
2008年 事件発生と逮捕
ビンス・リーは、ティムを手にかけた後に現行犯逮捕。
裁判では統合失調症による心神喪失認定され、刑事責任なしと判断された。
有罪判決ではなく、治療のために精神病院へ送致されたのだ!



心神喪失は逮捕にならないんだワン!
2009年 精神病院での治療開始
マニトバ州の精神病院に収容されることになる。
専門家の監視下、精神療法や投薬治療を受けることに!
最初はうまくいかなかったのだが、徐々に心身ともに落ち着いてきていたのだとか…。



前よりも良くなってきてるならいい方向に向いているんだね!
2010年〜2014年
2010年からビンス・リーに、段階的な外出許可が認められるのだ。
時系列順にまとめてみた。
- 2010年
- 医師の監督のもと、病院内の敷地内での散歩が許可される
- 2011年
- 病院外の施設を訪問する短時間の外出が認められる
- 2012年
- 日中のみの監視付き外出が開始
- 2014年
- 単独での外出許可も一部認められ、批判が相次ぐ
単独での行動では、遠くから監視がついていたという情報もあるが、実際のところは不明。
だが、近隣の住民は「怖いからやめろ!」などの声が殺到していたとのことだ。



いきなり単独行動は周りの人は怖いよね…
2015年 仮釈放の動き
ビンス・リーの病状が安定していると医師団が判断した。
このタイミングで、条件付きの外泊や社会復帰の準備段階が始まるのだ…。
この年の一部メディアは
改名して新しい生活を送る可能性がある
と報じてしまったのだ。
この時の地元民は「なんていう名前なのか、どこに住むのか怖い」と話していたんだとか…。
2016年 正式な改名と社会復帰
ビンス・リーは「ウィル・ベイカー」という名前に法的に変更したのだった。
2017年には、完全な釈放が認められ、監視も終了した。



名前を変えて公表したらそれこそどこにいるかわかるんじゃ…?
近隣住民が、どこにウィル・ベイカーが住んでいるのかを探していたのだ。
2020年以降の状況
ウィル・ベイカーの所在は非公開。
ウィルの個人情報や居住地は法律により保護されているというのだ。
改名後も、元の名前と事件の残虐性が有名なため、多くの市民団体や被害者家族が「社会復帰は不当だ」だと批判が殺到!
しかし、カナダの法律で「病気による凶行」は犯罪ではなく「医療的措置」とされ、治癒すれば釈放が原則なのだ。



病気で事件を起こしたら不起訴になる可能性があるってこと?



日本でも「情状酌量の余地」があるからそれと似てるのかもしれないね。
遺族の声と世間の反応
被害者であるティム・マクリーンの母は、ウィルの仮釈放が決まった際にこう話していた。
私たちは終身刑にされました…なのに彼は自由になったのですか?
この発言は、ティムの母親であるキャロル・デ・ヘイブンさんが逮捕されたことを意味するものではない。
息子が亡くなったことへの悲痛な叫びなのだ。
カナダでは「精神疾患を理由に責任を問えないのはおかしい」という法制度への批判も高まった。



お母さんはもう帰ってこれない息子を想っている言葉なんだワン。
いかがだっただろうか
今回は、なぜ“神の声”で事件が起きたのか?ビンス・リー事件の真実と闇に迫る!について紹介した。
ビンス・リー事件は、2008年にカナダで起きた事件。
グレイハウンドバス事件は、別名がビンス・リー事件と呼ばれている。
被害者も加害者も実在し、裁判記録もきちんとある事件なのだ!
悪魔に取り憑かれたと主張した男は、今や自由の身となり、どこかで平穏に暮らしている可能性がある。
この事実そのものが、多くの人々にとって“ヒトコワ”そのものとも言えるかもしれない…。
それでは次回のお話で会おう。