ポーランド南部の静かな森の奥に、今では廃墟となった古い刑務所がある。
戦争、拷問、政治犯…あらゆる闇が交差したその場所は、ある調査チームによって“ある手紙”と共に注目を浴びることになる。
見つかった手紙には、意味不明で背筋が凍るような内容が綴ってあったという…。
一体この囚人に何が起こったのか、そして私たちのそばに“もう1人の彼”が潜んでいるといたら?
今回は、【ポーランド】囚人の手紙…廃刑務所に響く“影の声”と封印された真実!について紹介していこう。
ポーランドの廃刑務所とは
ポーランド南部、スレジナ郊外の森の中にある古びたレンガ造りの建物がある。
そこはかつて、旧ソビエト連邦の政治犯を収容していた刑務所なのだ。
ナチス占拠時代には、反政府活動家を拷問するたびに使われていた。
戦後は、ソ連の謀報部が政治的脅威と見なした人物を拘束や尋問する場所として利用されていた場所になる!

拷問するための場所はどこの国にもあったんだな…
この刑務所は1965年に閉鎖されたものの、徹底した機密保持のために内部構造が外部に明かされることはなかった。
そのまま忘れられていたが、1976年に地元の歴史研究グループが調査目的で、内部調査を行なってから“異様な噂”が広まった。
床下から見つかった囚人の手紙
調査チームがC棟南側の床を調査していた時のこと。
床が一部不自然に沈んでおり、板を外してみると、古びた封筒に入った手紙が1通だけ置かれていた。
紙は変色していて所々焼けこげていたが、文字はかろうじて読めたので紹介しよう。
もしこの手紙を見つけたのならば、もう私に関わってはいけない。
彼らは私の顔になりすまし、それを使って外に出たのだ…。
私が出所しても、それは私ではない…私の影が出た。
あなたの隣にいる“私”は本当に私なのだろうか…?
差出人の名前も日付も一切記載されていなかったが、封筒には「C-7」と赤いインクで記されていた。



C-7はC棟の7番独房ってことかな?



イーサン鋭いね…それじゃ、何が起こったか見ていこう!
C-7独房の中で起きた異常現象
C-7独房は、扉が外から錆びた鉄棒で封印されていた。
鉄棒を切って開けて、調査したメンバーの一人が、以下のような発言をしている。
中に入った瞬間、体温が一気に下がるような寒気に襲われた。
誰もいないはずなのに、背後で“誰かが息をしている”感覚がずっとあったんだよ!
また、研究チームが独房内で写真を撮ったところ、鏡や窓に“別人の顔”が映っていたという。
顔は撮影チームとは異なる表情やタイミングで動いており、まるで“もう一人の存在”が自分を模倣しているかのようだったという。
この現象はチーム内で「シンクロ遅延現象」と呼ばれ、のちに地元の都市伝説として語り継がれるようになった。
消された記憶と出所した何か
刑務所の過去の記録を調べたところ、C-7独房に収容された人物の情報だけが完全に欠落していた。
名前、収監理由、期間、出所日…何一つ残されていない。
まるで最初から「存在しなかったこと」にされたかのように…。
だが1977年、スレジナ市内で“顔は似ているが話し方や人格が異なる男”の目撃情報が複数寄せられている。
その男は完全無表情で、人と目を合わせず、ある日突然姿を消した。
研究者の一人はこう語る。
もしかすると“彼”は本当に出てきたかもしれない。
ただ、それは“本物の彼”ではなく、彼が言う“影”だったのではないか…



本物はどこに行ってしまったのか謎に包まれたままだワン…
地元に伝わる「影の顔」の呪い
今でも廃刑務所に行くと、影が妙に伸びるや鏡に自分ではない顔が映ると言われている。
地元ではこの場所を「シャドウ・フェイス(影の顔)」と呼ばれていて、近づかないように子供達に教えている。
特に夜中3時になると、C棟からうめく声がよく聞こえるというのだ。



この場所に肝試しに行ったら絶対何か取り憑かれそうだよ!
いかがだっただろうか
今回は、【ポーランド】囚人の手紙…廃刑務所に響く“影の声”と封印された真実!について紹介した。
ポーランド南部にあるこの廃刑務所の真実は、今も謎に包まれている。
だが、囚人の手紙が語るように「本物の顔を持った“別の何か”が社会に放たれている」という恐怖は、現代の“偽りの自己”というテーマにも通じるのではないか?
この記事を見ている方の隣にいるのは本当にその人なのか…そして、鏡の中にいる“自分”は果たして本当の自分なのか…?
この恐怖は、皆さんの日常にも溢れているかもしれない…。
それでは次回のお話で会おう。