ニューヨーク・マンハッタンからわずか数百メートルの距離にありながら、一般人の立ち入りが完全に禁止されている孤島がある。
その名はノース・ブラザー・アイランド(North Brother Island)。
現在は深い森と崩れかけたレンガ造りの廃墟に覆われている。
この島の過去には感染症隔離、沈没事故、薬物更生施設の失敗といった、恐ろしい出来事が刻まれている…。
今回は、ニューヨークの幽霊島「ノース・ブラザー・アイランド」封鎖された孤島の暗い歴史と今なお残る心霊現象とは!?を紹介する。
ノース・ブラザー・アイランドの歴史
ノース・ブラザー・アイランドは、19世紀後半に医療施設として誕生し、数々の悲劇を見届けてきた島なのだ。
今ではニューヨークで最も“近くて遠い場所”と呼ばれている。
なぜ人々は去り、なぜ今も封鎖されているのか、詳しく調べてきたのでみていこう!
隔離病院としての始まり
1885年、この島にはリバーサイド病院が建てられ、天然痘・腸チフス・結核といった感染症患者を強制的に隔離することに…。
特に有名なのは、無症状のチフス保菌者として知られる「チフスのメアリー」ことメアリー・マローンなのだ。
彼女は2度もこの島に隔離され、最期までここで暮らしたのだという。
メアリー・マローン(1869年 – 1938年)は、チフスのメアリーとして知られる女性です。
彼女は健康でありながら腸チフスの病原菌を体内に保ち、周囲に感染を広げた「健康保菌者」として、世界で初めて臨床報告された人物だった。
アイルランドからアメリカに移住した彼女は、20世紀初頭にニューヨークでいくつかの家庭で料理人として働いていた。
しかし、彼女が働く先々で次々と腸チフスの感染が発生し、最終的にその原因が彼女自身にあることが判明…。
彼女は病気の自覚がなく、保菌者であることを頑なに認めなかったため、当局によって強制的に隔離されることに!
この出来事は健康な人間でも感染源となり、公衆衛生の重要な教訓として、今も語り継がれている。
悲劇の沈没事故と死者の安置
1904年、ゼネラル・スローカム号火災沈没事故が発生し、1000人以上が死亡…。
多くの遺体が一時的に、この島へ運ばれてきたのだというのだ。
特に子どもたちの犠牲が多く、その無念が今も“幽霊目撃談”として語られている。
アメリカのニューヨークで、ゼネラル・スローカム号という船が、大勢のお客さんを乗せて川を走っていた。
この日船に乗っていたのは、ほとんどがドイツ系移民の女性や子どもたち!
教会のピクニックに行くため、みんなワクワクしていたが、船が川を走っている途中で、突然、火が出たのだという。
1000人以上が犠牲となった大惨事で、遺体が一時的に島に運ばれたのだ…。
麻薬更生施設としての転用
戦後は、麻薬中毒者の更生施設として使われていたという歴史もあるのだ…。
更生施設の環境は劣悪で虐待も多く横行し、効果はほとんどなかったという。
1963年、施設は閉鎖され、島は完全に無人化してしまった。

悲しい歴史を持つ島になるんだね…。
ノース・ブラザー・アイランドで囁かれる心霊現象は?
ノース・ブラザー・アイランドは、歴史の暗さからアメリカ屈指の心霊スポットと呼ばれている。
有名なものを以下にまとめたので、見ていこう!
- 廃墟から子どもの泣き声が聞こえる
- 白衣を着た医師や看護師の幽霊が歩いているのを見た
- 誰もいない建物の窓に顔の影が写る写真
- 病院跡での強い視線や圧迫感
この島を探索しにきた人は、不気味な人影を見てしまったという報告もある。
子供の声を聞いた人は体調を崩し、家に帰った後もその声が離れずにノイローゼになってしまう人も多かったというのだ。
現在のノース・ブラザー・アイランドは?
現在、この島はニューヨーク市の所有地で、鳥類の繁殖保護区に指定されている。
ノース・ブラザーズ・アイランドは、立入禁止で観光も不可で、廃墟は森に飲み込まれつつある
探検家が密かに撮影した映像が、SNSで拡散し続けているというのだ。



鳥類を守るために環境保護を理由に、今後の一般公開の予定はないみたいだよ。
いかがだっただろうか
今回は、ニューヨークの幽霊島「ノース・ブラザー・アイランド」封鎖された孤島の暗い歴史と今なお残る心霊現象とは!?について紹介した。
ノース・ブラザー・アイランドは、感染症隔離・沈没事故・薬物更生失敗という暗い歴史を背負い、今も廃墟のまま封鎖されている。
そして、幽霊の目撃談や怪奇現象が絶えない“ニューヨークの幽霊島”と認知されている。
今でも世界中の心霊ファンや都市伝説好きの間で注目されているという…。
現在は立ち入り禁止なので、この記事を見て立ち入った場合は法的措置をされることになるので入らない様にお願いしたい。
それではまた次回のお話で会おう。