人が亡くなる直前、急に元気になったり、会話できないはずの人がはっきりと話し出す。
医学的にも報告されているこの現象は、ラスト・ラリー現象(Terminal Lucidity)と呼ばれている。
愛する人と最後に心を通わせる奇跡のように語られる一方で「死の予兆」として恐れられてきたのだ。
本記事では、この現象の内容と実際に起きた話を、詳しく掘り下げていく!
今回は、ラスト・ラリー現象とは?死の直前に起きる不思議な覚醒と怖い実話!について紹介する。
ラスト・ラリー現象の歴史は?
古くは19世紀から医学文献に記録があり、認知症や昏睡状態の患者が亡くなる直前に一時的に回復するケースが報告されている。
特にドイツの精神医学者が、死の直前の一時的覚醒として記述しているというのだ。
現代でもホスピスや介護施設で多数報告され、世界中で「最後の挨拶」として受け止められている。

日本でも、亡くなる直前に最後の挨拶を推奨する病院が多いよ!
ラスト・ラリー現象が語られる怖いエピソードはある?
このラスト・ラリー現象で、不思議な体験をした人がたくさんいる。
以下に、3つのエピソードがあるので紹介していこう!
昏睡状態の祖母が急に…
長い間、寝たきりで言葉を発せなかった祖母が亡くなる前夜、家族全員を呼び寄せて「みんなで写真を撮ろう」と言った。
その笑顔の写真を撮った翌朝、静かに息を引き取った。
家族は奇跡と感じたが、その場にいた者は「まるで死を悟っていたようで背筋が凍った」と話す。
父の最期の言葉
末期がんで意識が朦朧としていた父が、突然クリアな声で「母さんが迎えに来てる」と言った。
その直後、天井の隅を見つめながら「もう行かなくちゃ」とつぶやき、数時間後に息を引き取った。
家族は誰もそこに母さんを見ていないのに、父にははっきりと見えていたらしい…。
病室全体が冷えた瞬間
ホスピスで働く看護師のお話。
昏睡状態の患者が亡くなる数時間前、突然目を開き、周囲のスタッフに感謝を述べた。
その直後、病室の温度が一気に下がり、他の患者が「誰かが立っている」と震え出したという…。
数時間後、その患者は静かに息を引き取ったという。
実際に報告された驚異的なケースもある!?
このラスト・ラリー現象で、不可解な事例がいくつか上がっているのだ。
1922年ドイツで、ケーテという女性の事例…。
ケーテは生まれつき重度障害があり、亡くなるまで言葉を発せない状態だったという。
亡くなる直前に、生まれてからも話したことないし話せない状態なのに一瞬で明瞭になり、その当時流行した歌を歌ったのだと言う…。
他にも、アメリカで脳死になった男性で臓器提供するために、手術する前に目を覚まし、5分間だけ話ができた事例もある。



いきなり目を覚ますと、嬉しい反面怖さがあるよね…。
ラスト・ラリー現象は今どう受け止められているか?
医学的には「脳の神経活動が一時的に活性化する現象」と推測されているが、正確なメカニズムは未解明だという。
心霊的には、魂が肉体を離れる前の最後の輝きと解釈されることも多い。
看取りの現場では、家族にとってかけがえのない「最後の会話」として大切にされている。



この現象は、今でも大切な現象として、世界で大切にされているワン!
いかがだっただろうか
今回は、ラスト・ラリー現象とは?死の直前に起きる不思議な覚醒と怖い実話!について紹介した。
関連ケース | ケーテは重度の障害で言語なしでも死の前に一時的に歌う |
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発生対象 | 認知症、脳腫瘍、髄膜炎、脳卒中など 脳機能が極めて低下している患者 |
脳死との違い | 脳死では通常、不可能。 しかし脳の完全な破壊でなければ覚醒の可能性あり |
医学的意義 | 意識と脳の関係、終末期ケアへの理解が深まる重要な現象 |
ラシスト・ラリー現象は、死を目前にした人が、意識が戻って一時的に元気を取り戻す現象のことなのだ。
これはアルツハイマー病や脳腫瘍など、重い病気の終末期によく見られるという。
数分から数日続くことがあり、たとえ重度の脳損傷があっても起こることが世界で報告されている。
ただし、完全に「脳死」と診断された状態での発生はほとんどないのだ…。
それでは次回のお話で会おう。