この家には、入り込んだ者の心を蝕む何かがいる。
イギリス・エセックス州に実在したボーリー牧師館は、数えきれないほどの怪奇現象がある。
心霊研究の黎明期を代表するこのボーリー牧師館の恐怖は、今もなお語り継がれている。
今回は、地上最恐の幽霊屋敷ボーリー牧師館…4つの心霊現象と呪われた歴史の真相とは?について紹介しよう。
ボーリー牧師館の歴史
ボーリー牧師館は、1862年にイギリス・エセックス州の小さな村に建てられた。
この家は、ボーリー村の牧師であるヘンリ・ブルーによって設計され、ブル家とその家族が長く暮らしたと言われている。
建設当初から「古修道院の跡地に建てられた」という不穏な噂が絶えず、地元民の間で囁かれていたのだった。
さらにこの土地には、尼僧と修道士の禁断の恋という悲劇が語り継がれており、逃亡を試みた2人は捕えられてしまう…。
修道士は処刑、尼僧は壁に生き埋めにされたというのだ。

壁に生き埋めって惨劇すぎるでしょ…
ボーリー牧師館で起きる心霊現象とは?
ボーリー牧師館が一躍有名になったのは、1929年。
心霊研究家のハリー・プライスがこの屋敷をピックアップし「地上で最も呪われた家」と呼んだことで、数々のメディアが報道するようになった。
以下に、実際に囁かれている心霊現象をまとめたので見ていこう!
- 黒衣を着た尼僧の幽霊が庭を歩く姿を複数の住人が目撃している
- 壁の中からうめき声や子供の泣き声がする
- 「Marianne, Please help me!」という文字が壁に浮かぶ
- 十字架や家具が勝手に落ちる
特に尼僧の霊は最も頻繁に目撃され、昼夜問わず現れる。
ある訪問者は屋敷を出た後も「影がついてくる」と証言し、精神に異常をきたしたという記録もあるんだとか…。



一体誰の影なんだろうね…
現在のボーリー牧師館は、1939年に謎の火災で焼失し、1944年には完全に取り壊された。
現在、建物は無く、赤レンガの基礎すら残っていないが、ここは今なお心霊を追う者たちの聖地となっている。
いかがだっただろうか
今回は、地上最恐の幽霊屋敷ボーリー牧師館…4つの心霊現象と呪われた歴史の真相とは?について紹介した。
項目 | 状況 |
---|---|
建物 | 1939年に火災で焼失し、完全に撤去 |
跡地 | 建物は建てられていないが、跡地はある |
心霊現象 | 霊の目撃情報や機器異常がある |
観光・探訪性 | 立入は制限されている可能性が高い |
ボーリー牧師館そのものはもう存在しないが「怨念が染み付いて土地」として、今もなお語られ続けているのだ。
建物がなくなっても、残る恐怖の気配は、人々が場所に宿る記憶と感情をいかに重く受け止めるかが伝わってくる…。
心霊現象の真偽を見極める以前に、跡地に「何か」が確かにあったと感じさせる、それがボーリー牧師館なのかもしれない。
それでは次回のお話で会おう。