イギリス王室の歴史の中で、最も悲劇的な運命を辿った女性が何人かいるのはご存知だろうか?
その中の一人でもある、キャサリン・ハワード。
若くして王妃になり、愛と裏切りの間で断頭台に散ったキャサリンの魂は、今もなおロンドン郊外のハンプトン・コート宮殿を彷徨っている。
キャサリンの無念を、最後まで読んで晴らしてあげて欲しい…。
今回は、ハンプトン・コート宮殿に今も響く声…?キャサリン・ハワードの1つの悲劇と処刑後も走り続ける王妃の霊の謎に迫る!を紹介しよう!
第一章 若き王妃、愛と裏切りのはざまで…
キャサリン。ハワードは、1520年代末に名門ハワード家の大事な娘として誕生した。
しかし、彼女の人生は華やかな王室の影で急速に狂い始める…。
1540年、キャサリンはイングランド王ヘンリー8世の5番目の妻として迎え入れられた。
当時の王はすでに中年太りでだらしなく、しかも病弱だったと記録もある。
それとは裏腹に、キャサリンはわずか18〜19歳の若さだったのだ!
キャサリンの愛らしさと無邪気な笑顔にヘンリー王は、我が青春の再来!とまで言い、キャサリンをバラのような妃と称した。
だが、その幸福は長くは続かなかった…。
宮廷内での「キャサリンにはかつて、若い愛人がいた」という密告が王に届いてしまう…!
心の底から愛した、キャサリンの裏切りを知ったヘンリー8世は激怒。
キャサリンは反逆罪に問われ、ロンドン塔へ送られた…。
第二章 処刑前夜に響いた絶叫
1542年2月12日、キャサリンの処刑前夜。
キャサリンは泣き叫びながら、ハンプトン・コート宮殿の廊下を走り抜け、ヘンリー王の元へ命乞いをしに行こうとする。
しかし、衛兵に取り押さえられてしまい、王の扉の前で無罪を主張しながら、扉の前で倒れ込んだのだ…。
キャサリンの叫びはあまりにも激しく、宮殿中に響き渡ったと記録にも残っている。
翌日、キャサリンの悲痛な叫びも虚しく、ロンドン塔で処刑!
キャサリン・ハワード享年19歳…短い命を終えた。
第三章 今も走り続ける叫ぶ白い影
処刑後、ハンプトン・コート宮殿では奇妙な現象が相次ぐ。
- 夜になると、廊下で女性の悲鳴が聞こえる
- 冷たい風と共に、白いドレスを着た女性の影が走り去る
上記のような現象は、キャサリン・ハワードの幽霊として知られ、宮殿の一角では「The Haunted Gallery(キャサリンの廊下)」と呼ばれている。
2003年に、BBCのドキュメンタリー撮影中に、監視カメラが扉を勢いよく放ち、閉める白い影を捉えることに成功!
その姿がキャサリンに酷似していたことから、今でもイギリスで最も信頼性の高う心霊映像として語り継がれている。
第四章 今も残る悲しみの残響
現在のハンプトン・コート宮殿は一般公開されていて、キャサリンの廊下は観光名所のひとつに!
しかし、ガイドの中には「あの廊下を一人では歩いてはいけない」と観光客に言い続けている。
理由を尋ねると、ガイドはみんな口を揃えて
誰もいないはずの夜に、廊下で助けてと聞こえるの
というのだ。
一説では、キャサリンの霊は今も王に※赦しを求め、永遠にその老化を走り続けているのだろうか…?
※赦しとは:過去の過ちや罪を責めないこと。
いかがだっただろうか
今回は、ハンプトン・コート宮殿に今も響く叫び声…?キャサリン・ハワードの1つの悲劇と処刑後も走り続ける王妃の霊の謎に迫る!について紹介した。
キャサリン・ハワードの悲劇は、単なる歴史の一頁では終わらない。
彼女が残した愛と恐怖の叫びは、500年経った今もなお、宮殿の石壁にこだましている。
キャサリンの悲鳴は今も、王に伝えるために廊下で走り回っているのかもしれない…。
それではまた次回のお話で会おう。


