世界最高峰と言われる山、エベレスト。
その聳え立つ美しさとは裏腹に、極限の寒さと死が共存しているのだ…。
特にグリーンブーツと呼ばれる一部の遺体は、登山者の間で「魂がいまだに彷徨っている」と語られている。
なぜその遺体は…そして多くの者が山に取り込まれたのか…?
今回は、世界最高峰エベレストのグリーンブーツとは?全世界の登山者が語る恐怖と心霊の噂、今も残る遺体の真実に迫る!について紹介する。
グリーンブーツとは誰なのか?
グリーンブーツとは、エベレストの北東ルートの洞窟付近に横たわる遺体に付けられた通称!
グリーンブーツの正体は、1996年に消息を絶ったインドの登山家であるツェワン・パルジョルとされている。
ツェワンがエベレストに登った当時、強烈な吹雪と低温が登山隊を襲い、複数メンバーが帰らぬ人となってしまった…。
ツェワンの特徴的な緑色の登山靴が、のちにグリーンブーツという名を残すことになった。

なんでツェワンは、家族の元に帰れないんだろう…。
なぜエベレストでツェワンの遺体はそのままなのか
エベレストでは、標高8,000メートルを超えるデスゾーンでは、気温がマイナス30℃を下回り、酸素濃度は私たちが暮らしている地上の3分の1。
そのため、遺体回収は極めて困難であり、多くの登山者はそのまま山に還されてしまう…。
現在のエベレストは、約200体の遺体が各地に眠っていると言われ、グリーンブーツはその象徴的存在とされているのだ。
登山者が語る異様な気配…
多くの登山者が口を揃えて言うのは、洞窟の前で感じる視線や耳鳴りのような音だ。
ある登山者は、彼のそばを通った瞬間に名前を呼ばれたと証言している。
またツェワンの前で写真を撮るとカメラが故障する、映像に霧のような影が映るなどの噂も多い…。
そして、登山仲間の間では
グリーンブーツに敬意を払わず通過すると、山に嫌われる
とまで言われているほど…。
間違えてグリーンブーツを蹴ってしまった人は、足に怪我を負ってしまい、もう登山できない体になってしまったのだとか。
グリーンブーツが眠る場所は今
2014年ごろ、ネパール政府の要請により、遺体の一部は布や石で覆われている。
だが、場所によっては今もグリーンブーツがわずかに見えるというのだ。
エベレストは年々登山者が増加しており、山の聖域化を求める声も高まっている…。
一方で、グリーンブーツは登山文化の記憶として、今も多くの人々の胸に残っているのだ。
心霊現象と山の呪い
山岳信仰の強いネパールでは、山は神々の住処とされている。
グリーンブーツをはじめ、山で命を落とした登山者の魂は「山の守り手となった」とも伝えられている。
夜のエベレストでは、風の音に混じって足音や話し声が聞こえるという…。
それを耳にした登山者は、決して振り返ってはいけないと伝えられている。
いかがだっただろうか
今回は、エベレストのグリーンブーツとは?全世界の登山者が語る恐怖と心霊の噂、今も残る遺体の真実に迫る!について紹介した。
グリーンブーツの存在は、単なる登山事故ではなく、人と自然の境界を超えた死の記憶として語り継がれている。
市が凍りつく世界で、ツェワンは今も静かに、登山者を見送っているのかもしれない。
もしエベレストに登る機会があり、グリーンブーツの前を通ることになったら、目を合わせられるだろうか?
それではまた次回のお話で会おう。