八王子城跡にまつわる戦国の悲劇と、今なお語り継がれる「霊の声」とは!?

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「お主、何用か…」

その声は、深い山の闇の中から聞こえてきた。

東京都八王子市、JR高尾駅からバスで20分歩いた所に、自然に包まれた深い山中に、ひっそりと眠る「八王子城跡はちおうじじょうあと」はある。

今では都内屈指のハイキングスポットとして知られるこの地は、しかし戦国時代、凄惨な悲劇の舞台…。

現在も多くの“異変”の噂があり、関東有数の心霊スポットでもある。

今回は、八王子城跡にまつわる戦国の悲劇と、今なお語り継がれる「霊の声」とは!?紹介しよう。

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目次

■八王子城の北条氏の悲劇の歴史とは?

築城を命じたのは、戦国大名・北条氏康の三男、北条氏照…難攻不落の山城として天正10年(1582年)に築き始められた。

堅牢かつ美しい巨大な山城は、未完ながらも北条の威光を象徴する城となったのだ。

だが、運命はあまりに急だった。

天正18年(1590年)、豊臣秀吉の小田原征伐により、八王子城はわずか半日で落城。

残された家臣と婦女子、農民たちは必死に抗戦するが、多勢に無勢…。

最期、御主殿の滝へと多くの女性たちが身を投じたという。

滝の水は「三日三晩、血で赤く染まった」と言われ、その悲劇が語り継がれてきた。

IMG 0013 2イーサン

川の血が赤くなるなんて相当だな…

八王子城跡で起きる心霊現象とは?

上記で紹介した壮絶な最期があったからだろうか…八王子城跡では、数々の心霊現象が報告されている。

以下にまとめてみたので、一緒に見ていこう!

  • 何者かの足音
  • 女性のすすり泣き
  • 鎧武者の姿

夜になると、誰もいない山道から「ガサッ、ガサッ…」と甲冑かっちゅうの足音が聞こえる。

時には、女性のすすり泣きが聞こえることもあるという。

中でも有名なのが、「満月の夜に本丸跡で鎧武者が立ち尽くしている」という目撃談。

写真に写り込んだ甲冑姿の影、無数のオーブ…それらは一部の霊感のある人でなくても感じる“何か”だと言う人もいる。

ゴースト

立ち尽くしてるのは怖いワン…

近年の目撃談と「お主、何用か」の声

ある訪問者の話だ。

御主殿跡から本丸跡へ向かう登山道を1人で歩いていたとき、背後から足音が近づいてきた。

振り返っても、誰もいない。再び歩き出そうとした瞬間、耳元で、男の低い声がこう囁いた。

「お主、何用か——」

恐怖で足がすくみ、しばらく動けなかったという。

他にも、「帰宅後に高熱を出し、霊感のある友人に祓ってもらって初めて回復した」「心霊写真を撮った後、カメラが壊れた」などの噂がある。

現在の八王子城跡は?

1990年代から復元・整備が進み、現在は「日本100名城」にも選定された文化財!

御主殿の石垣や曳橋、本丸跡への登山道も整備され、日中の散策には最適な歴史遺産として親しまれている。

しかし、日が落ちれば話は別…。

薄暗い木立の中に入った瞬間、空気が変わると言う人は少なくない。

夏でもひんやりと肌を刺す風、どこかで聞こえる太鼓の音……霊の気配を感じたなら、無理はせず引き返すことが肝心だと個人的に思う。

リリー

日本100名城に選ばれたってすごい!

いかがだっただろうか

今回は、八王子城跡にまつわる戦国の悲劇と、今なお語り継がれる「霊の声」とは!?を紹介した。

八王子城跡は、ただの「怖い場所」ではない。

かつて命を懸けて戦い、命を絶たれた人々の“記憶”が今なお息づく、慰霊と供養の地でもある。

面白半分で立ち入れば、不思議な現象に巻き込まれることもあるかもしれない。

だが、敬意をもって歩けば、戦国の息吹と、歴史の重みが、静かに語りかけてくれるはずだ。

それでは次回のお話で会おう。

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