ブラジル最大の都市サンパウロは、経済や文化の中心として知られる一方、過去に幾度も大火災に見舞われてきた。
その中でも特に「エディフィシオ・ジョエルマ火災」(1974年)は、歴史に刻まれる大惨事として語り継がれている。
多数の犠牲者を出したこの事件は、やがて「心霊現象が起きるビル」としても知られるように…。
今回は、サンパウロを襲った歴史的大火災と幽霊伝説!ジョエルマビル火災の炎に消えた命と今も残る心霊現象とは?を紹介していこう!
サンパウロの歴史に残る大火災とは?
サンパウロでは20世紀に入ってから複数の大規模な火災が発生した。
最も有名なのが1974年2月1日に発生したエディフィシオ・ジョエルマ火災なのだ。
- 場所:サンパウロ中心部にあった22階建ての高層ビルのエディフィシオ・ジョエルマ
- 原因:ビルの12階で起きた電気配線のショートが原因とされる
- 被害:179人が死亡、300人以上が負傷
- 惨状:逃げ場を失った人々が窓から飛び降りる姿がテレビで生中継され、世界に衝撃を与えた
この火災は「サンパウロ史上最悪の火災」とも呼ばれ、都市防災のあり方を大きく変えるきっかけとなった。
エディフィシオ・ジョエルマの心霊現象と噂は?
悲劇の現場となったジョエルマ・ビルには、後に多くの心霊現象が報告されるようになりました。
- 十三階の呪い
- エレベーターの異常
- 黒い影
- 13人の霊の伝説
火災で最も犠牲者が集中した13階では、夜になると人の叫び声や足音が聞こえると噂された。
誰もいないのにエレベーターが勝手に動いたり、焼け跡の階に止まるという証言がある…。
清掃員や警備員が「煙に包まれたような人影」を見たという報告が残されているのだ。
火災で逃げ場を失い、グループで亡くなった13人の魂がビルに留まっているとされ、後に「ジョエルマの13人」として都市伝説と化した。
いかがだっただろうか
今回は、サンパウロを襲った歴史的大火災と幽霊伝説!炎に消えた命と今も残る心霊現象とは?について紹介した。
火災から数年後、ジョエルマ・ビルは、エディフィシオ・プレジデンテ・ウィルソンと改名され、改修を経て現在もオフィスビルとして利用されている。
ただし、火災の記憶や心霊現象の噂は消えておらず、地元の人々の間では「決して入ってはいけない階がある」と囁かれている。
観光客の一部には「サンパウロの心霊スポット」として訪れる人もおり、現在も都市伝説的な存在感を放っているという…。
それではまた次回のお話で会おう。