かつて命を救うはずだったその病院は、今や“命の叫び”が木霊する心霊廃墟となった。
アメリカ北部・ノースダコタ州の人里離れた森の中に佇む、ホリングガースト精神病院。
結核患者と精神疾患者の「隔離施設」として誕生したこの場所では、数え切れないほどの命が静かに、あるいは苦しみのうちに消えていった。
時代に取り残され、今もなお医療と狂気の狭間で蠢く“見えざる存在”たち…。
この記事では、その知られざる歴史、実際に報告されている心霊現象、そして現在の姿までを、徹底的に調べてきた。
今回は、【封印された廃墟】ホリングガースト精神病院の闇!結核・精神治療の歴史と心霊噂まとめについて紹介しよう!
医療と死が隣り合ってた呪われた病院の始まり
1912年、アメリカ・ノースダコタ州の山中に開設されたこの施設の本来の名前は、サンヘイブン結核診療所というのだ。
しかし、地元ではホリングガースト精神病院と呼ばれ、治らぬ病と隔離、そして死の記憶が強く残る場所として知られている。
当時は猛威を振るっていた結核患者の隔離施設として建てられていた。
近代医療が未発達な時代に、抗生物質もなく、診療所に入るということは回復と死という賭けに出るような選択だった。

治す薬がないのにどうやって回復したんだろう?
最盛期の1930年代には400人以上の患者と、100人を超える医療スタッフが常駐していた。
以下に、実際に行われていた治療法を紹介する。
- 電気ショック療法
- 薬物による鎮静・昏睡療法
- 長期の拘束・独房監禁
- ロボトミー手術
ロボトミー手術は、皆さんもご存知の通り前頭葉切除手術になる。
実際には年に数十人規模の死者が出ていたとも言われている。
1950年代以降になると、結核患者の減少に伴い、建物の一部が精神疾患の収容所へと転用された。
ここでの治療は、今でいう非人道的な措置が多かったという…。
ホリングガースト精神病院で起きる心霊現象は?
閉鎖からすでに40年以上経つ今も、ホリングガースト精神病院では、数々の怪異現象報告されている。
以下にまとめてみた!
現象 | 内容 |
---|---|
地下の足音と金属音 | 空き病室の下から歩く音が聞こえる |
黒い影 | 廊下や病室を人影がよぎる |
急な冷気 | 特に手術室周辺では10度近く温度が下がる |
囁き声・叫び | 「帰りたい」や「助けて」といった声が聞こえる |
接触感覚 | 肩を掴まれたなどがある |
子供の声 | 過去に入所してた児童と思われる笑い声 |
霊媒師や心霊研究家の間では「ここにいるのは死霊だけではなく、医療に裏切られた“怒れる者”たちだ」と話している。



この霊たちはいまだに成仏できないんだね…
現在の姿と法律の壁
San Havenは1987年に正式に閉鎖され、その後放置されたまま現在に至る。
政府や州当局による管理はされておらず、完全な「無人・無許可エリア」となっており、状態は以下の通り。
- 屋根や壁が崩壊しており、崩落・落下の危険性が極めて高い
- フロアにはガラスや注射器の破片が散乱し、探索者の負傷例も
- 私有地のため、無断侵入は犯罪行為に該当(逮捕者も複数名)
現在はYouTuberや心霊ハンターたちが動画を撮るためにこっそり侵入することが多く、実際に取り押さえられた例もある。
訪問の際は現地法を厳守し、無理な侵入は避けることがとても大事だ。



何かあっても自己責任だワン!
いかがだっただろうか
今回は、【封印された廃墟】ホリングガースト精神病院の闇!結核・精神治療の歴史と心霊噂まとめについて紹介した。
ホリングガースト精神病院は、単なる心霊スポットでも、肝試しの場でもない。
そこには、「病と狂気と孤独の中で命を落とした者たち」の記憶が息づいているのだ。
なぜ彼らは治療の名の下に苦しみ、なぜ声を残して消えていったのか?
歴史と霊的現象の交差点に立つこの場所は、“命の尊厳”と“医療の闇”を浮き彫りにする鏡でもあるのではないか…。
訪問するなら、敬意と理解、そして安全意識を持って行くといい。
それでは次回のお話で会おう。