2016年、世界中のニュースが同じ話題で埋め尽くされたことがあった。
夜道に現れる、不気味なピエロ。
アメリカで始まった目撃騒動は、瞬く間に世界中へ広がり、大きな社会現象となった。
この記事では、あの騒動が何だったのかを、かいこわ視点で整理していく!
今回は、世界中が震えた1ヶ月、2016年のピエロ目撃騒動の正体を明かす!について紹介しよう。
始まりは、たった1枚の写真だった
この騒動が始まったのは、2016年8月1日のことだった。
アメリカ・ウィスコンシン州グリーンベイで、黒い風船を持ったスキンヘッドのピエロが、夜の街をうろついている姿が写真に収められたのである。
後にこの写真は、短編映画「Gags」の宣伝スタントだったことが明らかになっている。
だが、種明かしがあってもなお、騒動が収まることはなかった。
こわくん宣伝目的だってバレたのに、逆に加速していくのが怖いところだよな。
直後の8月下旬には、サウスカロライナ州グリーンヴィルでも、子どもたちを森の中へ誘い込もうとするピエロがいるという通報が相次いだ。
こちらも大半は具体的な被害の確認できない噂だったとされているが、この一件が全米ネットワークのニュースで大きく報じられたことで、騒動は一気に全国区の話題へと押し上げられた。
SNSで爆発的に広まった恐怖と現実の事件
種明かし後も、各地で「ピエロを見た」という報告が相次いだ。
その正体は一様ではなかった。
- 再生回数を稼ぎたいYouTuberによる自作自演
- 面白がって真似をした模倣犯
- この騒ぎに乗じて人を傷つけようとした悪意ある人物
- 単なる噂やデマの拡散
これらが入り混じり、10月にはカナダ、イギリス、オーストラリアにまで報告が広がっていったとされている。
アメリカ国内だけでも、最終的に23の州で類似の騒ぎや悪ふざけが確認されたと報じられている。
2016年9月末までに、少なくとも10の州で12件の逮捕者が出ていたという集計もある。
そして騒動は、笑い話では済まない結末も生んだ。
ペンシルベニア州リーディングでは、ピエロのマスクをつけた不審者に絡まれたことがきっかけとされる事件で、16歳の少年が刺殺されるという痛ましい死亡事故も起きている。
SNSがこの騒動を、驚くほどの速さで世界中に拡散させた。
かいちゃんホワイトハウスの記者会見でも、この騒動について質問が飛んだんだって。
こわくんただの噂話が、国のトップの周辺にまで届いたってことだもんな。それだけ社会が反応してたんだろう。
意外な被害者と警察の必死の対応
この騒動の影響は、意外な形にも及んだ。
マクドナルドの公式マスコット、ロナルド・マクドナルドである。
ピエロという共通点だけで警戒の対象になる。
同社は「地域イベントへの登場について、現在の状況を踏まえ慎重に判断する」といった趣旨の声明を出さざるを得なかったという。
何十年も愛されてきたキャラクターが、社会の空気ひとつでここまで扱いを変えられてしまう。
それもまた、この騒動の異常さを物語っている。
影響を受けたのは大企業だけではない。
コネチカット州ニューヘイブンでは、警察が学校に対してハロウィンのピエロ仮装を禁止するよう呼びかけた。
イリノイ州シカゴの公立学校群では、ピエロに関する脅迫的な投稿がおよそ50件も報告され、それぞれ個別に調査対象になったという。
テキサス州ヒューストンでも、SNS上の脅迫的な投稿を受けて、少なくとも5つの学校が厳重警戒態勢を取ったと伝えられている。
子どもたちが楽しみにしていたハロウィンの仮装ですら、この騒動の影響を免れなかったのである。
ホラー映画「IT」との関係は?
この騒動が起きたタイミングは、スティーヴン・キング原作のホラー映画「IT」のリメイク版が制作されていた時期と重なっていた。
作品の象徴である殺人ピエロ、ペニーワイズの存在から、一連の目撃騒動を映画の宣伝戦略ではないかと疑う声が、当時から根強くあったという。
だが映画のプロデューサーであるバーバラ・ムスキエッティは、この騒動と作品との関連を公式に否定している。
実際、映画「IT」の公開は2017年であり、騒動のピークだった2016年秋とは半年以上のずれがあった。
時期が重なっていたことと、実際に関係があったことは、必ずしもイコールではない。
だがこの偶然の一致が、噂にさらなる説得力を持たせてしまったこともまた事実だろう。
こわくん言いたいことはわかるが、何でも結びつけたらだめだよね。
なぜここまで広がったのか
実際に逮捕に至った事件がある一方で、多くはでっち上げやいたずらだったとされている。
それでも社会全体が反応してしまったのはなぜか。
当時、SNSが恐怖を瞬時に世界中へ広める力を持ち始めていたこと。
そして、社会全体が漠然とした不安や見知らぬ何かへの警戒心を強めていた時期だったこと。
この2つが重なったことで、単なるいたずらの範囲を超えた騒動に発展したのではないかと言われている。
心理学者や犯罪学者の間では、この現象をクラウン恐怖症という。
道化に対する根源的な恐怖心が集団心理と結びついた結果だと分析する見方もあるというのだ。
笑うための仮面が、なぜこれほど人を怯えさせるのか。
その答えのない問いこそが、この騒動を長引かせた本当の理由なのかもしれない。
今の目で振り返れば、笑い話のように見える部分もあるかもしれない。
だが当時は、警察が本気で警戒態勢を敷き、逮捕者まで出るほどの現実的な騒ぎだった。
いかがだっただろうか
今回は、世界中が震えた1ヶ月。2016年のピエロ目撃騒動の正体について紹介した。
実体のない恐怖が、これほどの速さで世界中を巻き込んだという事実は、当時のインターネット社会そのものを映す鏡だったのかもしれない。
- 大半のケースはいたずら・虚偽通報だったと報じられている
- 一部に実際の事件性のある事案も含まれていた点を混同しない
- 今も類似の模倣行為は各地の法律で処罰の対象になり得る
上記の点を心に留めておいてほしい。
それでは次回のお話で会おう。
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