リドル・ハウスの正体とは?フロリダに実在する首吊り自殺の心霊屋敷

リドル・ハウスという名前を聞いて、レストランや博物館を思い浮かべる人は少ないだろう。フロリダ州パームビーチ郡に建つこの古い屋敷は、1905年の建造から一度も「普通の家」として静かに終わったことがない。墓地の管理小屋、市の所有物、市長の私邸、大学の寮、そして今は野外博物館の展示物。用途が変わるたびに、決まって「誰かがまだ中にいる」という噂がついて回った。

1905年、鉄道王ヘンリー・フラグラーのホテル建設で余った資材を使い、作業員たちがウッドロウン墓地の管理人小屋としてリドル・ハウスを建てた。当時の呼び名は「ゲートキーパーズ・コテージ」。墓地の入り口を見張る、ただの木造小屋だった。ここまでなら、フロリダにいくらでもある地味な歴史的建造物の一つで終わったはずだ。

だが1920年、この建物を買い取った人物の名字が、その後100年の運命を決めることになる。カール・リドル。ウェストパームビーチ市の初代市長であり、公共事業の統括責任者だった男の名が、そのままこの家の名前になった。

目次

リドル・ハウスの歴史——墓地の管理小屋から市長の家へ

リドル・ハウスの来歴は、単なる古民家の年表では片づけられない。1914年、ウェストパームビーチ市がこの家を購入し「シティ・ハウス」と改名した。市の所有物になった時点で、リドル・ハウスはすでに「誰かの持ち家」ではなく「公共の建物」という宙ぶらりんな立場に置かれている。

1920年にカール・リドルが取得してからは、市の実務を回す責任者の私邸として使われた。しかし1923年、リドルは住民投票でリコールされる。市長の座を追われた直後から、リドル・ハウスは職員の仮住まいという、目的のはっきりしない使われ方をされるようになった。

1972年には芸術家メアリー・アン・ヘイズが競売で21,000ドルを払い、フラグラー・アーツ・センターとして生まれ変わらせた。1980年代初頭にはパームビーチ・アトランティック大学が購入し、学生寮として使用。半世紀のあいだに、墓地の小屋・市の所有物・市長の家・仮住まい・美術施設・大学の寮と、ここまで用途を転々とした建物はそう多くない。リドル・ハウスという一つの木造建築が、フロリダの近代史をそのまま吸い込んでいるようなものだ。

100年で6回も使われ方が変わった家って、なかなか聞かないワン。

大学が校舎拡張のためリドル・ハウスを取り壊す計画を立てたのは1990年代前半のことだ。ところが大学側は解体ではなく、南フロリダ・フェア運営委員会への寄贈を選んだ。1995年8月12日から13日にかけて、ボランティアの手でリドル・ハウスは丸ごと解体され、現在の敷地であるイエスタイヤー・ビレッジへと移築された。輸送のために建物は一度真っ二つに分割され、現地で再び組み立てられている。州の歴史保存補助金45万ドルを投じ、1920年代当時の姿に復元されたのが今のリドル・ハウスだ。

項目内容
名称リドル・ハウス(Riddle House)
建造年1905年
元の用途ウッドロウン墓地の管理人小屋・葬儀の取り次ぎ場所
名前の由来1920年に取得した市長カール・リドル
現在地イエスタイヤー・ビレッジ(南フロリダ・フェアグラウンズ内、ウェストパームビーチ)
現在の用途野外歴史博物館の展示施設・夜間ツアー会場
有名な逸話使用人ジョセフの首吊り自殺、2008年Ghost Adventures出演

リドル・ハウスに伝わる心霊現象と噂の内容

リドル・ハウスの怪談の核にいるのは、ジョセフという名の使用人だ。借金を苦にした彼は、リドル・ハウスの屋根裏で首を吊って命を絶ったと伝えられている。ジョセフの死後、屋敷で働く人間が次々と辞めていった理由は、単なる噂話では片づけられないほど具体的だ。以下、リドル・ハウスをめぐって語り継がれている現象を並べる。

※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。当サイトはA8.net経由の楽天アフィリエイトプログラム等、成果報酬型の広告を利用しています。

リドル・ハウスが今も語り継がれる理由

墓地の管理小屋として建てられ、市長の名を冠し、大学の寮になり、最後は解体されて博物館の展示物として生き延びた。リドル・ハウスの100年余りの歴史そのものが、すでに一つの怪談じみている。移築されてもなお同じ噂がついて回るのは、リドル・ハウスに憑いているものが建物ではなく、土地そのものだからかもしれない。

今のリドル・ハウスは、木曜と金曜の限られた時間だけ扉を開く、静かな博物館だ。それでも予約制の夜間ツアーには全米から人が集まる。100年前、墓地を見張るためだけに建てられた小屋が、今は死者の噂を見にくる生者を迎えている。

それではまた次回のお話で会おう。

スポンサーリンク

ブログ村ランキング

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

呪いは伝染する…
  • URLをコピーしました!
目次